心が少し落ち込んだ時や、何かに疲れたときに読んでほしい!
前に【大家さんと僕】の本(大家さんとのやりとり)の紹介をしましたが、今回は矢部太郎さんのお父さんのお話です。私は知らなかったのですが、矢部さんのお父さんは絵本や紙芝居を作る(絵を描く)仕事をしている人だったんですね。
本の構成は、8コマで一つのお話がほぼ完結するようになって、話数は16話+エピローグの計17話となっています。
話を大まかに分けると3つに分かれ、最初はお父さんの紹介(お父さんがどんな人か)で、次にお父さんとぼく(矢部さん)との小さいころに遊んだエピソード、最後は矢部さんが生まれた頃のお話となっています。
お父さんはいつも帽子のようなものをかぶっているのですが、中間のお話でその理由が分かる面白エピソードはクスッと笑えます。
お父さんはあまり欲がないのか仕事優先というより、自分の気持ちが優先さる方みたいでありのままに生きている感じが見ていて羨ましく思えます。
お父さんが家庭菜園にはまるエピソードがあるのですが、家庭菜園ばかりしている感じがしてお仕事大丈夫と心配になりました。
題名はお父さんとぼくですがお母さんやお姉ちゃんも登場しており、お母さんの所々でのシメの言葉でもクスッとしてしまいます。
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【ぼく】について
大家さんと僕では【僕】が漢字でしたが、お父さんとぼくでは【ぼく】はひらがなになっています。私が思ったのは矢部さんの小さいころのお話で、矢部さんの幼少期に合わせてひらがなの【ぼく】になったのかなと勝手に想像しました。
矢部さんをテレビなどで見ると少し照れ屋さんなどと思うのですが、これは幼少期から変わっていなかったのだと本を通して分かりました。
本のカラー化
【大家さんと僕の】時はモノクロ本でしたが、今回はカラー本になっていて矢部さんの子供時代の周りが自然が残っている風景がカラーだとより鮮明に目に飛び込んできます。
矢部さん自身は東京出身みたいですが、東京も昔は自然が残っていた所もあるんだと思いました。
本の感想
私もそうですが人ってやはり楽しかったことなどは鮮明に覚えていて、その記憶が漫画を通して微笑ましく描かれていて自分の幼少期の思い出も同時に思い返されました。最近特に時間が過ぎるのが速く感じられ少し怖くなっていたのですが、この本を読んでいる時だけは時間の流れをゆっくり戻すことができたように思えます。